コンコンコン・・・
「ユリさん・・・」
「どうしたの? 忘れ物? 」
「ちょっと来て・・・」
凛空はユリの手を掴み、外に連れ出した。
「どうしたの? 」
「見て! 空! 」
空は星で埋め尽くされていた。
「こんな星空・・・見たことないから・・・」
「ホント綺麗。この時間だと珍しい。」
「そうなの?」
「靄がかかることが多くてね。遅い時間や冬だと綺麗に見えることが多いかな・・・」
「俺は初めてだよ。こんなに星ってあるんだね・・・普段は見えないだけなんだ・・・」
「よかったわね。心が動くことが増えた・・・」
「星座とか詳しくないけど、ここまで星が多いとわかんないね。・・・何だか星雲らしきものも見える・・・」
「季節や時間でいろいろ見えるから楽しいけどね。旦那とよく毛布にくるまって見たっけなー。・・・・・・まだ夜は結構寒い・・・私、家に入るわね。」
「ユリさん・・・」
凛空はユリを背中から抱きしめ、着ていたパーカーでくるんだ。
「これで寒くない?」
耳元で囁く凛空の声にユリは必死に耐えた。
「凛空・・・やる相手を間違えているわよ。」
「ユリさんはそればっかり・・・」
「凛空・・・違うよ・・・」
「ユリさん・・・こっち向いて・・・」
「ダメだったら・・・」
「ユリさん・・・・・・」
凛空はユリにキスをした。
ユリは凛空から必死で離れた。
「凛空・・・おやすみ・・・」
ユリは降り返らずに家に走った。
― 凛空・・・何するのよ・・・明日からどうすればいいの・・・



