俺と、悪いことしちゃおっか?



うそ。


「先輩が、私のことを好き……?」

「ああ」

「沢山いる女の子のうちの1人とかじゃなくて……? あっ」


私ったら、また先輩に失礼なことを。


私は、口を手でおさえる。


「ふはっ。ほんといつもハッキリ言うよね、咲奈ちゃんって」


先輩が、肩を震わせる。


「すっ、すみません」

「いいよ。咲奈ちゃんと会っていない間に、今までの女関係はちゃんと全て終わらせてきたから。もちろん、連絡先も削除した」


えっ?


「それだけ俺が本気だって分かって欲しくて。俺は、咲奈ちゃんが誰よりも好きだよ」


「……っ」


目頭が熱くなる。


須藤先輩が、私を好き。


こんなことってあるの……?


「ねぇ。俺をこんなにもキミに夢中にさせた責任、とってくれる?」