「咲奈ちゃんと会えなくて、今日までずっと寂しかった。本当はキミに会いに行きたかったけど、『私に構わないで』って咲奈ちゃんに言われたから。ずっと我慢してたんだ」
そう、だったんだ。
「それからずっと、咲奈ちゃんのことが頭から離れなくて。毎日キミのことばかり考えてた。こんなことは初めてだよ」
まさか先輩が、離れている間も私のことを思っていてくれてたなんて。
「リンのことだってそうだ。俺が普段から女の子にだらしないから……咲奈ちゃんに勘違いされちゃったんだよね」
勘違い……?
えっ、あれは、私の勘違いなの?
ということは、結局リンちゃんは……?
「あの、先輩。この前は聞けなかったんですけど、リンちゃんっていうのは……?」



