淡いブルーのソファーに二人で並んで座る。
大きなソファーなのに、太ももが触れあうくらい私たちの距離は近い。
(そうね……。婚約者になったのだもの)
いつになれば、騎士団長様のそばにいることになれるのだろうか。
ドキドキと高鳴りすぎて呼吸もままならなくなってしまい、そっと胸に手を置く。
どんどん熱くなってくる頬は、これからの展開を予感してしまっているからなのだろうか。
「……リティリア」
その声に見上げると、淡いグリーンの瞳に私だけが映っていた。
そのまま見つめていると、長い指先がそっと私の前髪をどかした。


