【書籍化・コミカライズ】鬼騎士団長様がキュートな乙女系カフェに毎朝コーヒーを飲みに来ます。……平凡な私を溺愛しているからって、本気ですか?


 騎士団長様が加わってから、氷結ベリーの収穫はどんどん進んで、あっという間に籠は青い氷のように輝く果実で山盛りになった。

「わあ! 宝石みたい」
「青色の宝石……」

 物憂げに果実を見つめる騎士団長様は、もしかしたら私にまた何か贈ろうとしているのだろうか。
 もう、クローゼットルームは満タンになってしまった。身体はひとつ、これ以上貰ってもつけるタイミングがない。