「魔女様の家に寄らなくては」

 けれど、今までと違って魔女様の家は、バックヤードの裏口隣の扉をくぐればすぐにある。
 その場所が実際どこにあるのかはわからないけれど、とても便利なのだ。

「今日のコーヒーと氷結ベリーのジャムをかけたミニパルフェをお持ちしよう」

 今日のコーヒーは、酸味が強い。
 ブラックで飲むと美味しくて、酸味があるベリーのジャムとの相性が抜群だ。
 パルフェとコーヒーをトレーに乗せて扉をくぐると、そこは一面の氷の世界だった。