「オーナー!!」 カクテルのグラスのヒンヤリした感触だけを感じて、眩すぎる光の中、何も見えなくなる。 そのとき、大きな手が私の手を包み込み、グラスを奪い取った。 それと同時に、眩いばかりの光が収束していく。 「……何しているんだ。ヴィランド卿」 その光を収束させたのは騎士団長様だ。 恐らく無茶なことをしたのだろう、その頬から汗がしたたり落ちる。