遠くに輝くのは、流れ星が集まったように一際強く金色に煌めく場所。 耳元と胸元に揺れる三連の宝石の一つ、白銀に輝くそれは、確かにオーナーの魔力に違いない。 「あの場所に、オーナーがいる」 「……リティリア」 「アーサー様?」 一瞬だけ立ち止まった騎士団長様を見上げれば、眉の間にしわが寄っている。 騎士団長様は、「待っていてほしい」という言葉を呑み込んだのかもしれない。 そんなことを思いながら、再び少し冷たい手を握りしめて、私たちは歩き始めたのだった。