「オーナー!」 「君たちは、人の領域に容易に侵入しすぎだ。そうは思わないか? こんなにも簡単に、魔女様の甘言に惑わされてはいけない」 「……」 金色の瞳が、こちらを振り返ることはない。 それは、明確な拒絶のようにも思える。 「あの日、君に助けられなければ、俺はとっくにこの場所にいない。そのあとも幾度となく助けられたな」 「……それは」 始まりはそうだったかもしれない。 けれど、オーナーは、そのあとずっと私を何度も助けてくれた。