魔法で作られた、空気の流れを感じられないこの場所に。 「……当事者の意見も聞かずに、勝手なことをする」 こちらを見つめるその瞳は、まるで砂漠の太陽みたいにギラギラと金色に輝いていた。 「オーナー……」 「本当に困った人たちだね、君とヴィランド卿は。それから、魔女様。助けていただき感謝していますが、二人を巻き込むことを望んでいません」 「あら……」 それだけ告げると、何もかも知っているかのように、オーナーの瞳は、まっすぐに私を見つめたまま弧を描いたのだった。