抱きしめたままだったクマのぬいぐるみが、騎士団長様に掴まれて脇に置かれる。
「はぁ。クマのぬいぐるみにすら嫉妬するなんて重症だ」
「……騎士団長様も冗談を言うことがあるのですね」
「残念ながら本気だ」
「……え?」
横目に見れば、夢だったのではないかと思っていたプレゼントの山は、まだそこにある。
妖精が、騎士団長様の頭から離れて、興味深そうに大きな箱の上で羽を休めた。
「開けていなかったのか」
そこで肩を落とされても困ります。
騎士団長様は、限度というものを知らないのですか?
少しだけそんなことを言いたくなってしまう。


