【書籍化・コミカライズ】鬼騎士団長様がキュートな乙女系カフェに毎朝コーヒーを飲みに来ます。……平凡な私を溺愛しているからって、本気ですか?


 眠ってしまった私の頬をためらいがちに触れるのは無骨な指先。そして、いつもより少し冷え冷えと鋭い声。

「眠っているリティリアに、何の用だ?」

 薄く目を開ければ、私の周りには、王都では珍しい妖精がひらひら飛び回っている。
 少し開いていた窓から、入り込んできたのだろうか。

「妖精は、時に愛するものに力を貸し、時に愛したものの魔力を根こそぎ奪う……。そうだな、リティリアにとってよいものであれば、そばを飛び回るがいい」

 妖精は、人の言葉に返答しない。
 通常であれば……。

『……っ!!』
「ん?」