眠ってしまった私の頬をためらいがちに触れるのは無骨な指先。そして、いつもより少し冷え冷えと鋭い声。
「眠っているリティリアに、何の用だ?」
薄く目を開ければ、私の周りには、王都では珍しい妖精がひらひら飛び回っている。
少し開いていた窓から、入り込んできたのだろうか。
「妖精は、時に愛するものに力を貸し、時に愛したものの魔力を根こそぎ奪う……。そうだな、リティリアにとってよいものであれば、そばを飛び回るがいい」
妖精は、人の言葉に返答しない。
通常であれば……。
『……っ!!』
「ん?」
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