「あれだけの証拠、どうやって集めたのですか?」 会場を出ても離されない手を、幸せに思いながら、私は身長差のある騎士団長様を見上げた。 見下ろしてくる瞳の色は、あいかわらず美しくて、ドキリとしてしまう。 何度見ても、騎士団長様はカッコよすぎて、見慣れることが出来ない。 「……俺たち三人の手にかかれば、容易だろう」 「三人の……」 もちろん、二人はすぐに思い当たる。 騎士団長様とオーナーだ。 けれど、もう一人は……。