いったい何があったのかしら、首をかしげていると、オーナーは慌てたように私から目をそらした。
「っ、……。この事態を引き起こした俺が言ってはいけないのかもしれないが、リティリア、君、目のやり場に困る」
「…………は?」
見下ろした視線の先には、大胆に覗く、白い太ももだ。そう、魔力の暴走が治まったからなのか、私の姿は元に戻っていた。
…………つまり。
「っ、きゃ、きゃああああ!?」
慌てて、白いシャツを引っ張ったけれど、太ももの半分も隠すことができない。
「………ごめん」
「あっ、まだ魔法を使ったら! 無茶しないでください!」
けれど、次の瞬間、私の体は、少し明るめの紺色をしたワンピースに包まれていた。
振り返った騎士団長様の服装も、紺色のズボンに白いシャツに変わっている。
「……うん。デザインにこだわる余裕までは、さすがにないな……。たぶん1、2時間くらいしかもたないから、早めに着がえたほうがいいよ?」
それだけ言うと、完全に魔力枯渇直前だったのに、無茶をしたせいなのか、オーナーは地面にバタリと倒れ込んだのだった。


