ぎゅっと音がしそうなほど、強くつないだ手。
ここから先は、私たち姉弟、あるいは私と一緒に来た人しか、抜けられない迷い道。
「なるほど、戦場でこれを仕掛けられたら、ひとたまりも無いな」
「物騒ですね。そこまでではないですよ。ちゃんと妖精たちは、迷った人を人里に送り返してくれます」
フワフワと浮かぶ白い雲のようなモコモコ。
それは、地面を覆い隠して足下一面を埋め尽くす。
七色の光が、その雲にときどき映り込んで、幻想的だ。
一筋の金色の光が寄ってきて、私たちの前でクルクルと回ると、ゆっくり先導するように飛んでいく。
「着いていきます」
「任せよう」
いつもとは逆、私が騎士団長様の手を引いて歩くのは、どこか新鮮でドキドキする。
ほどなく、足下には小さな小枝や落ち葉に覆われた茶色い地面が再びあらわれて、私たちは魔鉱石が採れる秘密の場所にたどり着いていた。


