彼女は線香花火なんて忘れていたのか、すでに火花は早い段階で地面に落ちていたみたいだ。 いっつも僕が負けていたから、最後に勝ててうれしかった。 「そんなこと今はどうでもいいでしょ!」 「……ごめん」 でも、残った時の決まり事覚えてるでしょ。 「ねぇ、かなちゃん。僕の最後の願い聞いてくれる?」 いつも彼女が言っていたセリフ。 初めて僕が言ったかもしれない。