家族以外の誰かをこんなにも深く大切だと思ったのは、彼女が最初で最後に違いない。 だからこそ、僕が生きている間はこの関係を壊したくなくて甘えてしまっていたんだろう。 気持ちを伝えたら関係が壊れてしまうんじゃないかって、怖かった。 だけど、今の僕には怖いものなんてもうない。 こんな奇跡二度とおきないだろうしさ。 「ねぇ、かなちゃん」 「なーに?」 お互い火花を見つめている。