「じゃあ、授業、行ってくるね。近くにいたいけど、ごめん!」
「気にしないで、優里。頑張ってね。」
私って。さっきまで、抱き着いていたよね…。何恥ずかしすぎることをしていたんだろう。誰もいなかったから、よかったけど。あのままだったら、絶対にヤバいよね?
「玲です!!入ります!璃亜っ!!大丈夫だった?本当に心配したんだから。」
「私は平気だよ!ありがとう。そういえば、玲、人を好きになるってどういうことなの?」
「急に?!いいけど。人を好きになったら、その人のことが気になって仕方がないの。その人のことばかり考えてしまって。出会ったら、ドキドキして、抑えきれなくなりそうになるんだよ。恋って、いつ落ちるのかわからないから。」
「ありがとう。玲。」
「もしや、りり。恋、したの?桐谷君?」
「…。」
「りり、そうなんだ。分かりやすいね。顔赤いよ。おめでとう!応援するね。」
「玲。あ…ありがとう。」
「いいよ。りり。」
私って、分かりやすいの?恋って、これなの?ドキドキしていたのはこのせいなの…?分からないことがとてもたくさんあるけど、頑張ってみます!!優里なら…。たぶん、大丈夫かな。今、優里のことしか考えていないような。そんなこと、ないよね。きっと、気のせいだよね。これからが楽しみ。こう思ったのは、はじめてです。堀田璃亜、これから頑張ります!!