首筋にチクッと痛みが走った。

え?噛まれたの?美凪くん……に?


美凪……くんって_______吸血鬼なのかな?


美凪くんに血を吸われていく。

声が出そうになるのを堪える。

だけど、段々と気持ちよくなってきて……私は美凪くんの胸元に倒れ込んだ。


「______おっと」

美凪くんは、私を支える。

「吸いすぎた……かな?」

そこまでの記憶は、あるんだけど……この後の記憶がなく私は保健室のベットの上にいた。

隣には、美凪くんがいる。


「柚希、ごめん」

「へ?」

「俺……」

「?」

「吸血鬼なんだ」


(やっぱり、でも_______)

「美凪くんなら、吸われたい」

「いい……のか?」

「うん。私達、付き合ってるんだし」

「柚希……ありがとう。それと、もうひとつ」

「?」

「話しておきたいことがあるんだ、」

「うん」