「それで、神龍はどこへ向かったんです?」

「分かんねぇっす!殴られたあとしばらく気を失ってて…」

翔太は無傷なようだが

「俺が偶然倉庫に用事があるからって来てよかった。下っ端が倒れてたんだからよ、しかも"全員"でも、神龍がみんなを倒した後だったから、俺は何もしてねぇよ?元白夜だけど」

「わーかってるって!それにしてもどうスっかなーこれ!」

俺は、倉庫を一周見渡してからそう呟くと

全員ため息をついたころ

「なんなんだよ!この匂いはー」

俺たちは声をした方に顔を向けると、そこに居たのは

「さ…さくま…さん?」

なんで、俺らの高校の朔間先生が白鷹楼の倉庫に?

「いやー、白鷹楼に言うことがあるから家に行ってみたんだが、まゆ達と組長さんしかいなくて、もしかしてって思ってな」

俺たちに伝えたいこと?