「俺は今も白鷹楼にいるのはそういうことだ。今まで黙ってて悪かった」
と、敬也くんは頭を下げた
「……、正直を言うと、びっくりしたかな?
でも、朔間先生のおかげだったなんて知らなかった」
「朔間先生にお礼言わないとダメだね!」
去年白夜にさらわれた時に助けてきてくれた時
敬也くんが『朔間さん』って言ってた理由が今判明した
「そうだな、今のメンバーは俺が中学3年の時に出会ったんだ」
「俺は実は、友達や彼女に裏切られて、絶望を味わってたところに敬也が来たんや、あの時敬也が来なかったら俺、ここに止まってへんかったわ。敬也、ありがとうな」
「僕も実は親がいないんです。親戚に育てられましたが、愛想つかされて、歩道橋で自殺しようとしてた僕を助けたのは、敬也と理玖だったんです」