私は一瞬戸惑ったけど、突き放すことは出来なかった
お兄ちゃんだから、私と血の繋がった実の兄だからこそ、突き放せないこともあるんだね
「しょ、翔太お兄ちゃん…私、お腹すいちゃった!なにか食べようよ!」
私は、何事も無かったかのように話す
「あぁ、そういえばもう夕方か。わかった、何食べたい?」
どれだけの時間、白鷹楼に居たのだろうか?
体感的には、2時間と長く感じたきもする
「んー、お兄ちゃんの得意料理でいいよ」
「よし、わかった!テレビ見ながら待っててくれ」
と、翔太お兄ちゃんは袖をまくると、筋肉のついた腕が見えた
さっき抱きしめられた時も思ったけど、
つくところにはちゃんと筋肉がついていた
私には唯牙がいるのに、ドキッとしてしまった



