まゆから告げられたのは、


実は、俺とまゆは血の繋がった双子の兄妹だったってこと

「知らなかった…。それで、俺らのお母さんは今どこに?」

『あ、ショッピングモールで出会って、少し話してから別れて、今、京佳ちゃんの部屋にいるの』

「そうだったのか…。10歳まで俺を育ててくれてたけど、まゆは捨てられていたなんて気づかなくて、ごめんな。今まで黙ってて」

『ううん、私はお母さんのこと、恨んでたけど、もう恨まずに生きていこうかなって』

だから、施設で再会した時、どこか懐かしさを覚えたのか

こいつといると何故か落ち着いていられる

って思ったのも、そういうことだったからなのか

「うん、わかった…ありがとう…話してくれて…うん、うん、またな」

俺は自分の部屋で、しばらく意気消沈していた