唯牙は左隣から私を抱きしめて、大丈夫と言ってくれた

「ありがとう」

「いや、大丈夫だ。いきなり泣いてたからびっくりした」

「この映画、泣けるからそれで泣いちゃったのかも」

唯牙が慰めてくれたおかげで涙は止まった

そして、映画のいい所に差し掛かった時、

『思い出した』と言って、唯牙が急に立ち上がった

なんか、リビングから物音がする

でも、今いいところすぎて顔が横を向けない

「まゆ、誕生日おめでとう」

えっ…。うそっ…。今日って…もしか…して、…

私は確かめるためスマホを開いた