No. 1イケボ歌い手の正体は高音美少女でした。

 静かに扉を閉めた瑠衣くん。

 はぁ・・・やっばいな。

 「ご、ごめんね・・・!」

 顔を真っ青にした瑠衣くんは扉の奥で言った。

 

 ____


 「・・・聞いてもいい?」

 「うん・・・」

 配信を終わらせて、瑠衣くんとお茶をしてる。

 恐る恐ると言った感じで聞いてくる。

 「あの、女の子は・・・彼女さん?」

 「いや・・・・・・好きな子」

 「なんであんなに沢山写真が貼ってあるの?」

 「・・・可愛いから」

 「その子に許可は・・・?」

 「とってない。・・・気づいてない」

 瑠衣くんが、はぁと深いため息をついた。

 そりゃそうなるよね・・・。

 でも、普通ならもっと、こう・・・逃げたりするんじゃないかな。

 「隆くんの気持ちは分からなくもないよ」

 ・・・へ?

 何言ってるの?

 「そりゃ、好きな子はずっと見てたいって思うし」