「ハスの提案だしな」

 當眞が腕を組んで頷く。

 「随分とハスさんにこだわってるね」

 「あぁ。ハスは俺のライバルだからな」

 「えぇ〜?珍しいねぇ。當眞は前から圧倒的じゃん」

 「まぁな」

 う、嬉しい・・・!

 あの絶大な歌唱力を誇る當眞にライバル認定された!?

 「でさ、結局どうすんの?」

 七草がため息混じりに、ふわりに聞いた。

 「・・・分かったよ。うちにメンバーが賛成してんだから」