デロスを助けるためにエクソシアとパレマキリアが戦争に突入することは、決して嬉しいことではない。でも、アイリーンが嫁いだところで、国のためにどれほどのことが出来るのかと考えると、エクソシアにデロスの庇護者となって貰うことの方が遥かに望ましかった。
エクソシアが正式にデロスの庇護者となれば、デロスは言わばエクソシアの飛び地になると言うことで、デロスに手を出すと言うことは、エクソシアに戦争を仕掛けるという事になる。そうなれば、パレマキリアも今までのようにデロスに軍事的な圧力をかけることも出来なくなるし、なにより民が安心して平和に暮らせるようになる。
そう考えると、戦争は肯定できないが、デロスの為には、それしか選択がないのかもしれないとアイリーンは思った。そして、エクソシアがデロスの庇護者になるとなれば、その橋渡しとなるのはアイリーン。皇帝かその血族である皇太子、後嗣、公爵位を与えられている王子達の誰かに嫁がなくてはならなくなることも、もう代え難いという事になる。唯一の希望は、カルヴァドスがその公爵の一人であるということだった。
「人って、本当にどんどん欲張りになってしまうのね。ダリウス殿下に嫁ぐのは気が進まなかったけれど、違う意味で、山ほど奥方のいらっしゃる皇帝陛下に嫁ぐのは、気が進まないわ。・・・・・・でも、本当にカルヴァドスさんの教えて下さった方法で皇帝陛下との結婚を回避できるのかしら? そうしたら、もしかしたら、カルヴァドスさんも公爵なのだから、結婚相手として選ばれる可能性があると言うこと?」
アイリーンは口にしてしまってから、自分が余りにも軽率だったと、慌てて言葉を飲み込んだ。
その夜は、楽しかったエクソシアでの一日の事を夢に見て、アイリーンは幸せな一夜を過ごすことができた。
☆☆☆
エクソシアが正式にデロスの庇護者となれば、デロスは言わばエクソシアの飛び地になると言うことで、デロスに手を出すと言うことは、エクソシアに戦争を仕掛けるという事になる。そうなれば、パレマキリアも今までのようにデロスに軍事的な圧力をかけることも出来なくなるし、なにより民が安心して平和に暮らせるようになる。
そう考えると、戦争は肯定できないが、デロスの為には、それしか選択がないのかもしれないとアイリーンは思った。そして、エクソシアがデロスの庇護者になるとなれば、その橋渡しとなるのはアイリーン。皇帝かその血族である皇太子、後嗣、公爵位を与えられている王子達の誰かに嫁がなくてはならなくなることも、もう代え難いという事になる。唯一の希望は、カルヴァドスがその公爵の一人であるということだった。
「人って、本当にどんどん欲張りになってしまうのね。ダリウス殿下に嫁ぐのは気が進まなかったけれど、違う意味で、山ほど奥方のいらっしゃる皇帝陛下に嫁ぐのは、気が進まないわ。・・・・・・でも、本当にカルヴァドスさんの教えて下さった方法で皇帝陛下との結婚を回避できるのかしら? そうしたら、もしかしたら、カルヴァドスさんも公爵なのだから、結婚相手として選ばれる可能性があると言うこと?」
アイリーンは口にしてしまってから、自分が余りにも軽率だったと、慌てて言葉を飲み込んだ。
その夜は、楽しかったエクソシアでの一日の事を夢に見て、アイリーンは幸せな一夜を過ごすことができた。
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