慣れているとは言え、水だけのシャワーはやはり冷たいし、疲れもとれない。
早々に浴室を出たカルヴァドスは、しっかりと体を拭いてからそのままベッドに横になった。
(・・・・・・・・やっぱり、明日はまともな宿に泊まるかな? あーでも、服がないから、まともなとこは門前払いくらうか。陸にいるときぐらい、湯に浸かりたいんだけどな、この手の宿はどこも風呂は水だけだし。下手に湯なんて持ってこさせたら、どんだけぽったくられるかわかりゃしねぇ・・・・・・・・)
そこまで考えたカルヴァドスは、湯浴みをして、こざっぱりとした寝間着に着替えたアイリーンの姿を思い出した。
(・・・・・・・・アイリ、綺麗だったな。風呂にろくすっぽ入らなくても綺麗だったけど。やっぱ風呂に入って磨かれた後は、光り輝くみたいに綺麗だった。あれじゃ、小汚い俺が、そばになんて寄れないよな。でも、あの部屋、お姫様待遇って部屋じゃなかった。ってことは、やっぱり、身分を隠して兄王子を捜すために来たってことか? アンドレに調べさせるか、あいつは他国の貴族のことにも詳しいからな。でも・・・・・・・・)
腹心の部下なれど、アイリーンの目的がアンドレに知られるのは望ましくなかった。理由は、今こそアンドレはカルヴァドスの腹心の部下ではあるが、元々は父の部下だからだ。絶対に裏切らないと信じたいが、何かの時にカルヴァドスを護るためという理由の下、知っていることを吐かさせられる可能性は否めなかった。
アンドレもドクターも、カルヴァドスが家を出るときに、身一つで出ることになると思っていたら、自ら進んでカルヴァドスに着いてきた二人だった。
アンドレは幼い頃からカルヴァドスの遊び役兼ボディーガード兼格闘技の師匠だったし、昔、海軍にいたことがあるので船の上では水を得た魚のようだった。ドクターは、昔、カルヴァドスが小児喘息だった頃からの主治医で、カルヴァドスが何処かで行き倒れては大変と着いてきた変わり者だが、元々はやはり海軍の軍医だったので、実は船に戻りたかっただけなのではと思ったりもしている。
狭いベッドなのに、手を伸ばしても、そこにアイリーンの温もりはない。
エクソシアの港を出てから、ずっと別々に寝てはいたが、狭い室内にアイリーンの気配があるのと無いのでは、やはり大きく違った。
(・・・・・・・・アイリ、よく寝れているかな? 俺は、寂しくて寝られそうもないけど、アイリの眠りが安らかならそれで良い・・・・・・・・)
アイリーンの事を考えると、やはり触れたいという想いが、抱き締めたいという想いが強くわき上がってカルヴァドスを苛んだ。
(・・・・・・・・あの晩、せめて生まれたままの姿のアイリを見ておくんだったな・・・・・・・・)
エクソシアでの夜なら、アイリーンは行為に同意はしなくても、全てを見せてくれる位の決意があったに違いないと、カルヴァドスは思い出すと、残念なことをした気分になった。
(・・・・・・・・ああ、駄目だ、駄目だ。まだ、今のアイリには、アホなダメダメ王子とはいえ、婚約者がんだ。相手があの馬鹿王子だからって、馬鹿のレベルにアイリが合わせて良いって事にはならない。アイリ、必ず、あの馬鹿王子との結婚は破談にしてみせるから、待っててくれ!・・・・・・・・)
カルヴァドスはギュッと拳を握りしめ、遠い侯爵家の屋敷にいるアイリーンの事を想った。
早々に浴室を出たカルヴァドスは、しっかりと体を拭いてからそのままベッドに横になった。
(・・・・・・・・やっぱり、明日はまともな宿に泊まるかな? あーでも、服がないから、まともなとこは門前払いくらうか。陸にいるときぐらい、湯に浸かりたいんだけどな、この手の宿はどこも風呂は水だけだし。下手に湯なんて持ってこさせたら、どんだけぽったくられるかわかりゃしねぇ・・・・・・・・)
そこまで考えたカルヴァドスは、湯浴みをして、こざっぱりとした寝間着に着替えたアイリーンの姿を思い出した。
(・・・・・・・・アイリ、綺麗だったな。風呂にろくすっぽ入らなくても綺麗だったけど。やっぱ風呂に入って磨かれた後は、光り輝くみたいに綺麗だった。あれじゃ、小汚い俺が、そばになんて寄れないよな。でも、あの部屋、お姫様待遇って部屋じゃなかった。ってことは、やっぱり、身分を隠して兄王子を捜すために来たってことか? アンドレに調べさせるか、あいつは他国の貴族のことにも詳しいからな。でも・・・・・・・・)
腹心の部下なれど、アイリーンの目的がアンドレに知られるのは望ましくなかった。理由は、今こそアンドレはカルヴァドスの腹心の部下ではあるが、元々は父の部下だからだ。絶対に裏切らないと信じたいが、何かの時にカルヴァドスを護るためという理由の下、知っていることを吐かさせられる可能性は否めなかった。
アンドレもドクターも、カルヴァドスが家を出るときに、身一つで出ることになると思っていたら、自ら進んでカルヴァドスに着いてきた二人だった。
アンドレは幼い頃からカルヴァドスの遊び役兼ボディーガード兼格闘技の師匠だったし、昔、海軍にいたことがあるので船の上では水を得た魚のようだった。ドクターは、昔、カルヴァドスが小児喘息だった頃からの主治医で、カルヴァドスが何処かで行き倒れては大変と着いてきた変わり者だが、元々はやはり海軍の軍医だったので、実は船に戻りたかっただけなのではと思ったりもしている。
狭いベッドなのに、手を伸ばしても、そこにアイリーンの温もりはない。
エクソシアの港を出てから、ずっと別々に寝てはいたが、狭い室内にアイリーンの気配があるのと無いのでは、やはり大きく違った。
(・・・・・・・・アイリ、よく寝れているかな? 俺は、寂しくて寝られそうもないけど、アイリの眠りが安らかならそれで良い・・・・・・・・)
アイリーンの事を考えると、やはり触れたいという想いが、抱き締めたいという想いが強くわき上がってカルヴァドスを苛んだ。
(・・・・・・・・あの晩、せめて生まれたままの姿のアイリを見ておくんだったな・・・・・・・・)
エクソシアでの夜なら、アイリーンは行為に同意はしなくても、全てを見せてくれる位の決意があったに違いないと、カルヴァドスは思い出すと、残念なことをした気分になった。
(・・・・・・・・ああ、駄目だ、駄目だ。まだ、今のアイリには、アホなダメダメ王子とはいえ、婚約者がんだ。相手があの馬鹿王子だからって、馬鹿のレベルにアイリが合わせて良いって事にはならない。アイリ、必ず、あの馬鹿王子との結婚は破談にしてみせるから、待っててくれ!・・・・・・・・)
カルヴァドスはギュッと拳を握りしめ、遠い侯爵家の屋敷にいるアイリーンの事を想った。



