お転婆姫は命がけ。兄を訪ねて三千里!

 デロスは小国とは言え、イエロス・トポスの飛び地であり、公爵の身分で姫を妻に迎える事は身に余る栄誉ではあるが、公爵の自分であれば、アイリーンが戴冠する事になった場合、エクソシアでの公爵として、デロスで女王となるアイリーンの王配としてデロスを統治するサポートもできるので、公爵であり続けられるのであれば、正直、無理に父の跡継ぎにならなくても良いしいうのがカルヴァドスの本心だった。

 カルヴァドスの知っているアイリーンは、心からデロスの民を愛している。そんなアイリーンを国から引き離すことは、正直考えたくなかった。だから、自分が全てを捨てアイリーンの元へ、デロスへと移住し、アイリーンが父王や病気の兄のそばで幸せに暮らせるように、エクソシアと言う庇護者を得て、パレマキリアの横暴に屈することなく、幸せに暮らせるようにしてやりたいとカルヴァドスは祈るような気持ちで手紙を書いた。

 最後に、これからタリアレーナに向かうが、すぐにエクソシアに戻ってくること、話す機会をもらえるならば、その時には親子としての対面を許して欲しいと追記した。