「ありがとうございます。嘘でも嬉しいです」
「アイリ?」
カルヴァドスが怪訝そうな声を出す。
「カルヴァドスさんは、十年も姫様だけを想い続けていらしたのでしょう? 私は、ただ、姫様に似ているだけです。タリアレーナで別れたら、すぐに、カルヴァドスさんの気持ちは姫様に戻ってしまいますよ」
アイリーンは言うとアイスクリームを頬張った。
「そんな事ない。俺は、アイリのことを愛している。今も、これからも、ずっと・・・・・・」
アイリーンは無言で頭を横に振った。
「ダメです。できない約束なんてしちゃ。私は、国に帰ったら、パレマキリアの名前も知らない殿方の妻になるんです。そうなったら、カルヴァドスさんは直ぐに私のことなんて忘れてしまいます」
「アイリ、そんなことはない」
必死になるカルヴァドスに、アイリーンはアイスクリームを差し出した。
「召し上がってください。半分です」
「いや、俺は、ここにくればいつでも食べられるから、アイリが食べればいい」
「そんなこと言ったら、本当に食べちゃいますよ」
「俺は、アイスクリームを食べてるアイリを見てるのが楽しい」
カルヴァドスは言うと、ボトルから水を飲んだ。
「じゃあ、戴きます。多分、こんなに美味しいアイスクリーム、もう一生、食べられないと思いますから」
アイリーンは言うと、残りのアイスクリームを平らげた。
「水飲むか?」
「はい、戴きます」
新しいボトルを開け、カルヴァドスがグラスに水を注いだ。
氷室で冷やされている水は氷が入っているように冷たかった。
「冷たい・・・・・・」
冬のないデロスでは、余程深く掘った井戸から汲みだした水でなければ、冷たくはない。それでも、この水と比べたら冷たくはない。
アイリーンは冷たく澄んだ水を見つめ、グラスの水を飲み干した。
「アイリ、疲れたんだろ? 休むか?」
カルヴァドスは言うなり、アイリーンを抱き上げた。
「きゃっ!」
驚きの声が漏れるのをカルヴァドスは楽しそうに笑った。
「昨夜は寂しかったんだぞ。あんな、壁に虫が張り付いてるみたいな寝方して。そんなに俺が嫌いになったのかって不安になったんだぞ」
「そんな事はありません」
アイリーンは真顔で否定した。
カルヴァドスが『分かってる』と答えながらアイリーンをベッドルームに連れて行き、ベッドに下ろした。
「本当は、逃げられないように一番小さなベッドにしようかとも思ったんだけどな、そうしたら、ソファーに逃げるかもって思ったから、広いベッドにした。でも、さっきの約束だから、今晩は俺の腕の中で寝て貰うからな」
カルヴァドスは掛け布団の中にはいるとアイリーンをしっかりと抱き締めた。
「やっぱり、こうでないとな」
カルヴァドスの腕の中で、アイリーンは涙が出そうなくらい幸せだった。
「アイリ?」
カルヴァドスが怪訝そうな声を出す。
「カルヴァドスさんは、十年も姫様だけを想い続けていらしたのでしょう? 私は、ただ、姫様に似ているだけです。タリアレーナで別れたら、すぐに、カルヴァドスさんの気持ちは姫様に戻ってしまいますよ」
アイリーンは言うとアイスクリームを頬張った。
「そんな事ない。俺は、アイリのことを愛している。今も、これからも、ずっと・・・・・・」
アイリーンは無言で頭を横に振った。
「ダメです。できない約束なんてしちゃ。私は、国に帰ったら、パレマキリアの名前も知らない殿方の妻になるんです。そうなったら、カルヴァドスさんは直ぐに私のことなんて忘れてしまいます」
「アイリ、そんなことはない」
必死になるカルヴァドスに、アイリーンはアイスクリームを差し出した。
「召し上がってください。半分です」
「いや、俺は、ここにくればいつでも食べられるから、アイリが食べればいい」
「そんなこと言ったら、本当に食べちゃいますよ」
「俺は、アイスクリームを食べてるアイリを見てるのが楽しい」
カルヴァドスは言うと、ボトルから水を飲んだ。
「じゃあ、戴きます。多分、こんなに美味しいアイスクリーム、もう一生、食べられないと思いますから」
アイリーンは言うと、残りのアイスクリームを平らげた。
「水飲むか?」
「はい、戴きます」
新しいボトルを開け、カルヴァドスがグラスに水を注いだ。
氷室で冷やされている水は氷が入っているように冷たかった。
「冷たい・・・・・・」
冬のないデロスでは、余程深く掘った井戸から汲みだした水でなければ、冷たくはない。それでも、この水と比べたら冷たくはない。
アイリーンは冷たく澄んだ水を見つめ、グラスの水を飲み干した。
「アイリ、疲れたんだろ? 休むか?」
カルヴァドスは言うなり、アイリーンを抱き上げた。
「きゃっ!」
驚きの声が漏れるのをカルヴァドスは楽しそうに笑った。
「昨夜は寂しかったんだぞ。あんな、壁に虫が張り付いてるみたいな寝方して。そんなに俺が嫌いになったのかって不安になったんだぞ」
「そんな事はありません」
アイリーンは真顔で否定した。
カルヴァドスが『分かってる』と答えながらアイリーンをベッドルームに連れて行き、ベッドに下ろした。
「本当は、逃げられないように一番小さなベッドにしようかとも思ったんだけどな、そうしたら、ソファーに逃げるかもって思ったから、広いベッドにした。でも、さっきの約束だから、今晩は俺の腕の中で寝て貰うからな」
カルヴァドスは掛け布団の中にはいるとアイリーンをしっかりと抱き締めた。
「やっぱり、こうでないとな」
カルヴァドスの腕の中で、アイリーンは涙が出そうなくらい幸せだった。



