カルヴァドスは部屋を出ると真裏にあるドクターの部屋のドアーをノックした。
『開いとるぞ』
中から元気な声が聞こえ、カルヴァドスはドアーを開けた。
「何じゃ、腹痛か? それとも、恋煩いか?」
言いながら振り向いたドクターは、カルヴァドスの顔を見るなり口を閉じた。
「今のは、普通のノックじゃなかったか?」
ドクターは戸惑いながら呟いた。
「悪かった。つい考え事していて忘れた。いつもの合図を・・・・・・」
カルヴァドスの言葉に『何じゃ、ヤッパリ恋煩いか・・・・・・』と、ドクターは呟いた。
カルヴァドスは後ろ手に鍵をかけると、ドクターの近くの椅子に腰を下ろした。
「なにがあった? さっきのディナーの時は息もぴったり、仲良さそうに見えたぞ?」
ドクターが自分と同じ事を考えていたのだと知ると、カルヴァドスは少し安心したが、それと同時に、何が悪くて天地がひっくり返ったようになったのかが全く分からなかった。
「何か、話したくないことを聞き出したとかじゃないのかね?」
余りの事に、カルヴァドスは開いた口が塞がらなくなった。
(・・・・・・・・やっぱり、あれは訊いてはいけなかったのか? いや、でも、あれを知らないと、タイムラインが見えないから、どうしても必要なことだった。でも、身分を隠しているアイリにしてみたら、身分がバレるかもしれない危険なことを話させられたわけだし、身分がバレるのも時間の問題と判断されて、別れる方向で線を引かれたのか? それとも、もしかして、やっぱり、あの愛の告白は気のせいだったと気付いたとかいわないよな?・・・・・・・・)
「何を姫様に話させたんですか?」
ドクターに問われ、カルヴァドスが答えようとしたところに合図のノックがあった。
ドクターは相手を確認してドアーの鍵を開けて中へと招いた。
「アンドレか、どうした?」
ドクターに問われ、アンドレはまっすぐにカルヴァドスの方へと進み出た。
「なかなか、お話しするタイミングが無かったもので・・・・・・」
アンドレは言うと、少し口ごもった。
「ん? 何の件だ?」
アンドレには、手当たり次第、用事を言いつけているカルヴァドスなので、どの報告か分からず返事を待った。
「ダリウス殿下の調査結果でございます」
アンドレは言うと、出来れば渡したくないといった雰囲気で、レポートを一旦、ポケットから取り出しては戻そうとした。
「そのレポート、戻したら何か変わるのか?」
「出してもなにも変わらないかとは思われますが、出さなければ、変わることも有るというのが、自分の正直な気持ちです」
アンドレは言うと、ジッとカルヴァドスの反応を窺った。
「だせ! 早く!」
怒りにまかせてカルヴァドスはレポートを要求し、半ばひったくるようにして取り上げるとレポートを開こうとした。
「今まで、隠していたわけではございません。お渡ししようとしましたが、ずっと姫とご一緒でしたので、姫の目には絶対入れるべきではないと考え、保管しておりました」
アンドレは言うと、一歩さがってカルヴァドスの様子を窺った。
『開いとるぞ』
中から元気な声が聞こえ、カルヴァドスはドアーを開けた。
「何じゃ、腹痛か? それとも、恋煩いか?」
言いながら振り向いたドクターは、カルヴァドスの顔を見るなり口を閉じた。
「今のは、普通のノックじゃなかったか?」
ドクターは戸惑いながら呟いた。
「悪かった。つい考え事していて忘れた。いつもの合図を・・・・・・」
カルヴァドスの言葉に『何じゃ、ヤッパリ恋煩いか・・・・・・』と、ドクターは呟いた。
カルヴァドスは後ろ手に鍵をかけると、ドクターの近くの椅子に腰を下ろした。
「なにがあった? さっきのディナーの時は息もぴったり、仲良さそうに見えたぞ?」
ドクターが自分と同じ事を考えていたのだと知ると、カルヴァドスは少し安心したが、それと同時に、何が悪くて天地がひっくり返ったようになったのかが全く分からなかった。
「何か、話したくないことを聞き出したとかじゃないのかね?」
余りの事に、カルヴァドスは開いた口が塞がらなくなった。
(・・・・・・・・やっぱり、あれは訊いてはいけなかったのか? いや、でも、あれを知らないと、タイムラインが見えないから、どうしても必要なことだった。でも、身分を隠しているアイリにしてみたら、身分がバレるかもしれない危険なことを話させられたわけだし、身分がバレるのも時間の問題と判断されて、別れる方向で線を引かれたのか? それとも、もしかして、やっぱり、あの愛の告白は気のせいだったと気付いたとかいわないよな?・・・・・・・・)
「何を姫様に話させたんですか?」
ドクターに問われ、カルヴァドスが答えようとしたところに合図のノックがあった。
ドクターは相手を確認してドアーの鍵を開けて中へと招いた。
「アンドレか、どうした?」
ドクターに問われ、アンドレはまっすぐにカルヴァドスの方へと進み出た。
「なかなか、お話しするタイミングが無かったもので・・・・・・」
アンドレは言うと、少し口ごもった。
「ん? 何の件だ?」
アンドレには、手当たり次第、用事を言いつけているカルヴァドスなので、どの報告か分からず返事を待った。
「ダリウス殿下の調査結果でございます」
アンドレは言うと、出来れば渡したくないといった雰囲気で、レポートを一旦、ポケットから取り出しては戻そうとした。
「そのレポート、戻したら何か変わるのか?」
「出してもなにも変わらないかとは思われますが、出さなければ、変わることも有るというのが、自分の正直な気持ちです」
アンドレは言うと、ジッとカルヴァドスの反応を窺った。
「だせ! 早く!」
怒りにまかせてカルヴァドスはレポートを要求し、半ばひったくるようにして取り上げるとレポートを開こうとした。
「今まで、隠していたわけではございません。お渡ししようとしましたが、ずっと姫とご一緒でしたので、姫の目には絶対入れるべきではないと考え、保管しておりました」
アンドレは言うと、一歩さがってカルヴァドスの様子を窺った。



