部下の手からダイヤの結婚指輪を取り上げる。軍服の裾で丁寧に汚れを拭いてから箱の中にそうっとしまう。それをポケットに入れ、立ち去ろうとした。急に振り返り、ラインハルトの死体へしゃがみこむ。表にヒルダ・クラウゼと宛名がある封筒は胸のポケットの中にあった。それを自分のポケットにしまい、オットーは立ち上がった。