「よいっしょ……と」
窓の拭き取り掃除をしようとした、その時だった。
「えっ?! きゃあっ……!?」
お、落ちる……!!
窓拭きをしている時、段差に足を取られてしまい、段差から落ちてしまった。
その時ーーーー。
「危ない……!!」
落ちる私を支えてくれた人がいたのだ。
「きゃっ!?」
誰かにお姫様だっこをされているようで、無事だったようだ。
「大丈夫ですか、時枝さん?」
ふと目を開けると、その人は橋本さんであった。
「……橋本、さん?」
え、どうして橋本さんが……?
「どうやらご無事のようですね」
「あ、ありがとうございます……」
橋本さんはやっぱり、怖い人……なのかな?
「おケガはありませんか」
「だ、大丈夫です!……すみません」
でもその……。優しい?のかな?
「ここは段差があって危ないですから、無理にやらなくても大丈夫ですよ」
「は、はい……」
お、怒られた……かな?
「おケガがなくて何よりです。 気をつけてください、時枝さん」
「はい。……助けてくださって、ありがとうございました」



