頬を綻ばせて言う白乃。

 我慢できずにその場を立って、自分の部屋へと向かった。

 「ゔぁぁああ!!!!死ね!死ね!死ね!!」

 私は部屋のドアをキツく閉めて、叫ぶ。

 「憎い憎い憎い憎い!憎い!!なんで、お前だよ!なんで私じゃない!?」

 「お前さえ、お前さえいなければ!」

 部屋に置かれたすべての家具を蹴って、叩いた。

 白乃が憎い。今はただそれだけ。

 ふと目についた、二つのぬいぐるみの一つ。

 白いうさぎを床に叩きつけた。

 「そうだ・・・。もう、いいよ。もういいんだ!」

 うさぎの首を勢いよく引っ張る。

 うさぎの首は、胴体と離れた。