私を見捨てるはず・・・ない。

 しばらくしてから、虎歌さんは帰って行った。

 白乃は相変わらず部屋に篭ったまま。

 はぁ。なんかもう、白乃のこと考えるだけでイライラしてきた。

 それから、数日が経った頃。

 虎歌さんと白乃が一緒に帰ってきた。

 お母様と私の正面に座って、口を開いた。

 「白乃と婚約させてください」

 ・・・・・・。
 
 「・・・は?」

 い、いやいやいやいや、いや!

 何言ってんだよ。

 白乃と婚約・・・・・・?

 は?は?は?はははははは、は?