凛々が声をグッと低くして呟いた。

 『悪魔不良』って呼ばれてる、凛々に睨まれ、びびるかと思いきや。

 全く相手にせず、口角を上げて、白乃を見た。

 白乃は、下を向いて目を見開いていた。

 「ごめんね実李君がいたから・・・。じゃあねっ」

 俺に視線を戻し、頬を赤らめた。

 「何あの子。白乃の真似・・・?真似ってレベルじゃ・・・」

 紫乃ちゃんが去っていった方を見て、呟いた凛々。

 凛々以外はすごく険しい顔をしてる。

 この中で、紫乃ちゃんを知らない子は凛々だけだから。