アイドル並みに可愛い保健室の先生は白衣の悪魔さんでした。


睦月も、あたしと同じことを察知したのかーー。

あたしは軽く腕をひっぱられたかと思うと、事務机の下に睦月とすっぽりと収まる。

うわ~~~っ!?

あたしは、このしゃがんだ体制に、頭がついていかなかった。




だって、睦月の肩がぴったりと密着してるし、吐息まで顔にかかっている。

「む、睦月、これは恥ずかしいよぉ……っ!」

「しーっ! 静かにしろ! バレるだろっ!」




そして、ガラリと戸が開く音がした。

「あっれ~? 木乃先生いないね~」

「もしかして、職員室にいるのかもっ! そっちに行ってみよう!」