睦月も、あたしと同じことを察知したのかーー。
あたしは軽く腕をひっぱられたかと思うと、事務机の下に睦月とすっぽりと収まる。
うわ~~~っ!?
あたしは、このしゃがんだ体制に、頭がついていかなかった。
だって、睦月の肩がぴったりと密着してるし、吐息まで顔にかかっている。
「む、睦月、これは恥ずかしいよぉ……っ!」
「しーっ! 静かにしろ! バレるだろっ!」
そして、ガラリと戸が開く音がした。
「あっれ~? 木乃先生いないね~」
「もしかして、職員室にいるのかもっ! そっちに行ってみよう!」
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