アイドル並みに可愛い保健室の先生は白衣の悪魔さんでした。


「華宮先生、勘違いもいい加減にしてください。年下とか関係なしに、春亜を選んだのは俺ですよ?」

睦月の声がだんだん低くなる。

「嫌よ! 私は睦月くんを諦めない、絶対に!」




華宮先生の表情が、怒りから悲しみへと変わり始めたのは明らかで。

本当に睦月のことが好きなんだな……、とあたしは思った。




けど、あくまで同情はしないことにする。

「華宮先生、ごめんなさい」

あたしが下げた頭を元に戻すと、睦月と華宮先生は驚いていた。