ーーパチンッ!
乾いた音が空き教室に、確かに響く。
けど、あたしはなぜか体のどこにも痛みを感じなかった。
「春亜、大丈夫か?」
「へっ……、睦月!?」
あたしは、突然現れた睦月の姿にびっくりする。
それは、華宮先生も同じだったようで、あきらかに目を泳がせていた。
口を開いて、あたしは聞く。
「なんで、ここにいるってわかったの?」
「2人がこの空き教室に入っていくのが見えて、なんかヤバそうだなって思ってさ。だから用事を早く済ませて、助けにきた。春亜が心配だったから」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…