ーードンッ!

「きやっ!」

あたしは軽く突き飛ばされて、尻もちをつく。

「……っ、痛たた」




見上げると、華宮先生は顔を真っ赤にして怒りで、わなわな震えていた。

「ふっ、笑わせてくれるわ! あんたみたいな子供が、睦月くんのカノジョなんて!!」

「……!?」

「私は、ずっと前から睦月くんのこと知ってるのよ!? 知り合って数ヶ月のあんたなんかに睦月くんは渡さない!!」




ガッと、あたしは胸ぐらを掴まれてしまって。

華宮先生は手を大きく振りかざす。

ぶっ、ぶたれるっ……!

あたしは思わず、目をぎゅっと閉じた。