かなり埃(ほこり)っぽくって、あたしは入った瞬間むせ返る。

ピシャリと戸が閉められると、中にはあたしと華宮先生の２人きり。

真っ先に口を開いたのは、華宮先生だった。




「あなた、睦月くんのカノジョになったんですって？」

予想していた質問で、あたしは心の中で「やっぱりそうきたか」と呟く。

でも、あたしは素直に伝える。




嘘なんかついたってきっと華宮先生には、お見通しだから。

「はい、そうです。木乃先生と昨日、付き合うことになりました」