「雛野春亜さん。ちょっとあなたと話したいことがあるの」 目の前に立ちふさがっていたのはーー。 険しい表情の華宮先生だった。 なぜか、背筋に悪寒がはしるあたし。 「え、えっと……、な、なんでしょうか……?」 「とぼけないで!!」 華宮先生の怒鳴り声に、あたしは思わずひるんでしまう。 ハッとした華宮先生は軽く咳払いして。 「場所を変えましょう。ここじゃ、目立つわ」 連れて行かれたのはーー、誰にも使われていない空き教室だった。