「そんなちっこい体でなに言ってんだ? とにかく座れ」 「う、うん……」 あたしは恐る恐る先生の膝の上に腰をおろした。 先生の体温や匂いが伝わって来て、心臓がますます加速する。 ………あれ? あたしは、木乃先生の心臓もドキドキとしていることに初めて気が付いた。 先生もドキドキしてるんだ……! 表情は、いつもと全く変わらないのに。 あたしは思わず振り返って先生の方をじーっと見つめる。