「……っ、煽ったのは春亜の責任だからな」 そう言ってから、先生は迷うことなくあたしの唇を塞いだ。 最初は優しいキスだった。 けど、時間が経つにつれてそれがどんどん、深いものへと変わる。 「睦月、す、きっ……」 「俺もだ、春亜」 誰もいない保健室でキスの音だけが、ちゅっ、ちゅっ、と響く。 そして足元が宙に浮いたかと思えば、あたしはお姫様だっこされていた。 ーードサッ。 木乃先生は、あたしを優しく病人用のベッドの上に寝せる。