「そういえば、春亜の髪ってサラサラだな」

先生はあたしの頭を撫でながら、そんなことを言う。

「そ、そう? で、でも茶髪で、不良みたいに見えるでしょ?」




「そんなことない」

木乃先生は、ハッキリと否定した。

「ロングとかにしたら、きっともっと似合うと思うぞ」




「……! あ、ありがとう」

あたしは照れ臭くて、わざと窓の外を眺める。

……あ、今日は空が桜色なんだ!