すると、先生の目が大きく見開く。

「え? 俺のことが好き……?」

あっ! あたしったら余計なことを……っ!!

急激に体の熱が上昇して、あたふたする。




そしてーー。

気が付くと、あたしは木乃先生の腕の中にいた。

「俺も好きだ。春亜」

ドクンッと心臓が跳ね上がる。




「確かに俺は、お前のこと、ただのウブ女だと思って興味本位で近づいた。けど、今は違う」

「違う?」

「大人しそうで気が強かったり、実は異様にお節介で俺を助けたり……、そんなお前を見てたら気が付いたら本気で好きになっていた」