すると、先生の目が大きく見開く。
「え? 俺のことが好き……?」
あっ! あたしったら余計なことを……っ!!
急激に体の熱が上昇して、あたふたする。
そしてーー。
気が付くと、あたしは木乃先生の腕の中にいた。
「俺も好きだ。春亜」
ドクンッと心臓が跳ね上がる。
「確かに俺は、お前のこと、ただのウブ女だと思って興味本位で近づいた。けど、今は違う」
「違う?」
「大人しそうで気が強かったり、実は異様にお節介で俺を助けたり……、そんなお前を見てたら気が付いたら本気で好きになっていた」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…