「直球に言う。なんで、俺のこと避けているんだ?」
「それ、は……、」
あたしは思わず視線を床に落とす。
でもこのまま黙っていても、木乃先生は諦めてくれなさそうだし………。
えーい! もうこうなったら本当のこと言うしかない!
「……あたし、睦月に会いたくて、仮病使って授業を抜け出したんです」
「……」
先生は、真剣にあたしの話に耳を貸す。
「それで保健室に向かっている途中、睦月と華宮先生が喋っている内容を聞いちゃって……。凄く凄くショックだったんです。睦月は、ただの遊びであたしをたぶらかしたことが……、あたし睦月のこと好きなのに……」