「ちょっと来い」

今まで聞いたことのない、低い声にビクリと体が反応する。

そしてあたしは、保健室へ強制送還させられた。

戸を先生がピシャリと閉めるとーー。




「先生、一体なんですか……! ……っうん!」

一瞬にして、あたしは唇を塞がれた。

「嫌っ……、や、だっ」




抵抗しようとしても、両腕をガッチリと固定されて、反撃できない。

キスも、かなり強引で。

まるで、獲物をむさぼる獣のようなものだった。