あたしはペコリと頭を下げた。

「雛野さん、睦月くんはただお遊びで女子生徒と仲良くするのが趣味なのは、彼の口から聞いたわよね?」

「う……、あ、はい……」




「これ以上睦月くんの女のままじゃ、雛野さん自身が傷つく」

どう返事していいか分からず、思わず俯く。

「だから、早く別れなさい、これはあなたを思って言ってるの」




あたしは重い口を開いた。

「………分かりました。なるべく木乃先生とはもう関わらないようにします」

華宮先生はその返事に満足したのか、ようやく立ち去ってくれたのであった。