もしかして、あたしを庇ってくれてる……?

いやいやいや、そんなのぜーーったい、無い!

気を取り直して、あたしはいつものように桂弥とお弁当を食べることにした。

とりあえず、今日も平和に過ごせそう……っ!




嬉しさを噛みしめて、包みを開ける。

すると、ふっと机の上に影が落ちた。

「雛野春亜さん、ちょっとこっちに来なさい」

……へ?




見上げると、華宮先生が無表情で立っていた。

「ご、ごめんね桂弥、ちょっとあたし行くから」

「う、うん! 待ってるね!」